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猫の前庭疾患の症状となりやすい猫の特徴 猫がフラフラしている時は前庭疾患のせい?

猫の病気のこと
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ほこり
ほこり

こんにちは「ほこり」です。

今回は猫の病気ひとつである

前庭疾患について説明をします!

猫が突然フラフラしている時には、いくつかの原因が考えられます。

そのひとつが「前庭疾患」というものです。

愛猫が「ふらふらしている…どうして?」と心配になっている方はぜひ参考にしてくだい。前庭疾患について症状や原因などを解説していきます!

前庭疾患とは

猫の前庭疾患とは、体のバランスを取る機能(平衡感覚)に関わる前庭系に異常が起きる病気のことをいいます。

前庭系とは、耳の奥(内耳)と脳に関係していて、ここに問題が起きると、猫はまっすぐ歩けなくなったり、ぐるぐる回ったり、目が揺れたりします。

前庭疾患の主な症状

前庭疾患の場合には、症状としては以下のようなものがあります。

  • フラフラしてまっすぐ歩けない、よろける、バランスが取れず転ぶ
  • 頭を傾ける(ずっと同じ方向に傾いている)
  • 目が左右または上下に速く揺れる(眼振)
  • 吐き気や食欲不振

・フラフラしている

・頭を傾ける

・目が揺れている

3つの症状全てがあるのであれば

前庭疾患の可能性が大です!

前庭疾患の原因

前庭疾患は「中枢性」と「末梢性」に分かれます。

中枢性の原因

中枢性(脳の障害が原因)の場合には以下の原因が考えられます。

  • 脳腫瘍
  • 脳炎や脳梗塞
  • 中毒や外傷

末梢性の原因

末梢性(耳の内耳が原因)の場合には以下の原因が考えられます。

  • 外耳炎、中耳炎、内耳炎
  • 耳腫瘍
  • 外傷(頭を打つ)
  • 老化
  • 特発性(原因不明だけど突然起こることが多い)

前庭疾患になりやすい猫の年齢や特徴

猫の前庭疾患はどの年齢でも起こり得ますが、以下のような年齢層や特徴の猫に多く見られる傾向があります。

猫の前庭疾患の有病率については正確な統計データが公開されていませんが、前庭疾患で来院する猫はそこまで多くなく全体で数%以下と考えられます。

高齢の猫(7歳以上~シニア)

  • 特発性疾患(原因不明で突然起こる)が多くみられます。特発性前庭疾患の場合は、猫よりも高齢の犬で多く見られるため、猫は比較的稀とされています。
  • 突然頭を傾けたり、ぐるぐる回ったりして飼い主が驚くことがある
  • 老化によってバランス感覚や神経の反応が鈍ることも関係している

人も猫も年は取りたくないね~

慢性的な耳の病気を持っている

主に慢性的な耳の病気を持っていたり、外耳炎、中耳炎、内耳炎を繰り返している猫、耳掃除が苦手な猫は注意をしましょう。

外に出る猫や活発すぎる猫

頭部打撲などによっても前庭系がダメージを受けたことによって、前庭疾患になる可能性があります。野良猫出身や活発すぎてジャンプしては落っこちるような猫などは様子を観察しましょう。

子猫や若い猫には比較的少ない

子猫や若い猫の場合には比較的発症ケースは少ない病気ではありますが、ウィルス感染(猫伝染性腹膜炎など)や先天的な問題で起こることもあります。

前庭疾患の治療や対処方法

前庭疾患になった原因により治療や対処方法は変わってきますが、どちらにしても早めに動物病院に連れていくのがベストです。特にフラフラする以外にも異常がある場合には緊急性が高い可能性があります。

前庭疾患の治療には以下のようなことが行われます。

  • 原因が特定できる場合には、抗生物質、抗炎症薬、点滴などで治療
  • 特発性疾患(原因が不明な場合)の場合には安静にしながら様子を観察、数日~数週間で自然に回復することもあります
  • 中枢性が疑われる場合には脳の検査(MRIなど)が必要で、場合によって手術をすることもあります

ふらふらしている猫の原因が前庭疾患ではない場合

ふらつきがあっても、下記のような症状が目立つ場合には前庭疾患以外の別の原因が考えられます。

  • 意識がもうろうとしている ⇒ 低血糖、中毒、中枢神経の異常
  • 麻痺や痙攣がある ⇒ 神経系の障害、脳の障害
  • 発熱、体重減少、元気がない ⇒ 感染症、内臓疾患
  • 全身が震える、筋肉の力が入らない ⇒ 中毒や代謝異常

まとめ

猫もふらつきがある場合には、正常な状態ではなく何か病気や体の不調のサインであることはまちがいありません。さまざま原因がありますが、その一つが前庭疾患です。

動物病院に行く場合、詳細な状態を伝えることで獣医による正しい診断と治療が可能になります。

ぜひ今回の記事にあるような状態を確認をした上で、動物病院へ連れていってください。

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