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室内飼いの猫であっても、ワクチン接種をするべき理由

猫を飼いたい人
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こんにちは「ほこり」です。

室内飼いの猫でも

ワクチン接種しなければいけないの?

このような疑問を抱いたことありませんか?

飼い猫に対してワクチン接種をすることは、感染症の予防につながり猫の健康を守ることができるため、摂取することが推奨されています。

今回は猫のワクチン接種について解説をしていきます。

注射は嫌だーー

猫にワクチン接種が必要な理由

猫のワクチン接種は義務ではありませんが、以下の理由から強く推奨されています。

命に関わる重たい病気を防ぐことができる

ワクチン接種をすることで感染症に絶対に感染しないというわけではありませんが、未接種の猫と比べると発症を防ぐことができたり、症状を軽くすることができるため重症化のリスクが大きく減ります。

猫にとって基本中の基本の予防接種である三種混合ワクチンは、命に関わることがある感染症を予防でき、特に子猫や老猫は感染すると重症化しやすいため、早期予防は重要です。

さまざまな感染経路から感染リスクを減らす

感染症には以下のように様々な感染経路があります。

  • 動物病院に通院した時の待合室などでウイルスに触れるリスクがある
  • ウイルスは人間の衣類や靴にくっついて持ち込まれることがある(特にパルボウイルスは数カ月間生存が可能)
  • 多頭飼いをしたり、外に出るなど、日常的に他の猫と接触をする場合には特に感染リスクが高い

ウイルスは目に見えないためどこで感染するか分かりません。ワクチン接種をすることで感染するリスクを減らすことができます。

このあたりは

人間と一緒のことだね!

ペットホテルや動物病院の利用時に必須

ペットホテルでの一時預かりや動物病院への入院などの際には、ワクチン証明が必要になることが多く、接種をしていないと受け入れてもらえない場合もあります。

災害時の避難の時

災害時に万が一避難生活をすることになった場合、避難所で他の猫と接触をする可能性があります。災害時には重大な病気にかかったとしても治療を受けることが難しい場合があるので、事前の予防をしっかりとしておくことで、いざとなった時のリスクを減らすことができます。

猫のワクチンの種類

猫のワクチンには複数の種類があり、動物病院によっても接種をすることができるワクチンに違いがあります。

三種混合ワクチン(コアワクチン)

猫のワクチンでは基本的なワクチンで、完全室内飼いであれば三種混合ワクチンを選択すると良いでしょう。以下の三種類の感染症が対象になります。

猫ウイルス性鼻気管炎(FVR)

  • 原因ウイルス:猫ヘルペスウイルス1型
  • 症状:くしゃみ、鼻水、目やに、発熱、元気消失など
  • 特徴:非常に感染力が強く、慢性化しストレスなどで再発することもある

猫カリシウイルス感染症(FCV)

  • 原因ウイルス:猫カリシウイルス
  • 症状:口内炎、舌や口の潰瘍、くしゃみ、発熱、関節炎、呼吸困難など
  • 特徴:さまざまな症状を引き起こす。重症化しやすい株もあり、命に関わることも

猫汎白血球減少症(FPV)

  • 原因ウイルス:猫パルボウイルス
  • 症状:嘔吐、下痢、脱水、発熱、白血球数減少など
  • 特徴:子猫で特に重症化しやすく、致死率が高い。非常に強い感染力と環境耐性を持つ

この三種類の感染症は

ワクチンを未接種だと

とても高い感染率なんだって

五種混合ワクチン(ノンコアワクチン)

コアワクチンである三種混合ワクチンに、さらに以下の二つの病気に対する予防効果を加えた、より広範囲な病気の予防ができるワクチン。

猫クラミジア感染症(Chlamydophila felis)

  • 原因ウイルス:クラミジア・フェリス
  • 症状:目やに、結膜炎、くしゃみなど
  • 特徴:多頭飼いや外に出る猫に感染リスクがある

猫白血病ウイルス感染症(FeLV)

  • 原因ウイルス:猫白血病ウイルス
  • 症状:免疫低下、貧血、癌(白血病、リンパ腫)の原因になる
  • 特徴:グルーミングなどの猫同士の濃厚な接触で感染し、感染すると長期的に体力が低下し、慢性的な病気や命に関わる状態になることがある

七種混合ワクチン

さらに広範囲な病気に対応するワクチンで、日本ではあまり一般的ではありません。追加される二種は以下になります。

猫免疫不全ウイルス(FIV)

  • 原因ウイルス:猫免疫不全ウイルス
  • 症状:口内炎、皮膚炎、下痢、発熱、重度の免疫不全で重症化する可能性もある
  • 特徴:感染する免疫力が徐々に低下し、さまざまな病気にかかりやすくなる

ボルデテラ感染症(Bordetella bronchiseptica)

  • 原因ウイルス:ボルデテラ・ブロンキセプチカ
  • 症状:くしゃみ、鼻水、咳、発熱など
  • 特徴:風邪のような症状であり、早期に抗生物質で治療することで治るのがほとんど。犬にも感染する

その他に四種や六種などを取り扱っている

動物病院もあるよ!

どの種類のワクチン接種すれば良いの?

3種混合~7種混合までのワクチン

どれを接種するとよいのかな?

動物病院によっても取り扱っているワクチンは違います。

「動物病院では、どの種類のワクチンを最も多く取り扱っているのか」という正確な統計はありませんが、札幌市内のそれぞれの動物病院のホームページで取り扱っているワクチンの種類を調査すると以下のようなデータが出ました。

ホームページに掲載しているところのみのため、取り扱いワクチンが載っていない病院やホームページ自体がない病院は調査対象より除外しています。

【札幌市内の動物病院における猫のワクチン取り扱い一覧 区別の数】

【単位は:件】

上記のデータから、三種混合ワクチンを取り扱っている動物病院が多いということが分かります。室内飼育の猫であれば、基本的には三種混合ワクチンで十分であるということを多くの動物病院では考えているようです。

ちなみに金額は病院によって違いはありますが以下の通りです。

  • 3種混合ワクチン…3,500円~6,050円(平均4,455円)
  • 5種混合ワクチン…5,000円~7,500円(平均5,637円)

ワクチン接種の時期・スケジュール

ワクチン接種は一般的には以下のようなスケジュールになります。ただし、動物病院によって違いがありますので、接種を希望する動物病院へ問い合わせをして確認をしましょう。

子猫の場合(生後~1歳まで)

  • 1回目:生後6~8週頃
  • 2回目:初回の3~4週間後
  • 3回目:2回目の3~4週間後(生後16週以降が理想)
  • 4回目:生後6カ月~12カ月(これで初年度は接種完了)
  • 5回目以降:年1回の定期接種(2~3年おきでもOKな病院もある)

成猫の場合(ワクチン未接種or接種歴不明)

  • 1回目:接種可能な時いつでも
  • 2回目:1回目の接種から3~4週間後
  • 3回目以降:年1回の定期接種(2~3年おきでもOKな病院もある)

最初は頻繁に打つ必要があるけど

その後は年1回くらいなら楽

ワクチンの副作用

ワクチンは感染症を予防してくれますが、人間同様にリスクがあることは理解しておきましょう。猫がワクチン接種をするときの副作用には以下のようなものがあります。

軽度の副作用

軽度の副作用の場合には通常は1~2日で症状は治まります。

  • 一時的に元気や食欲がなくなる
  • 注射部位の腫れや痛み
  • 軽い発熱
  • 嘔吐や下痢

重度の副作用

重度の副作用が出ることはほとんどありませんが、万が一異変が見られた際にはすぐに動物病院へ連れていきましょう。

  • アレルギー反応(アナフィラキシー)で呼吸困難、顔の腫れ、ぐったりするなど
  • ワクチン性発性肉腫(注射部位にできるしこり)

まとめ

猫にワクチン接種をする理由は、感染症の重症化を防ぐ、感染症になるのを予防するなどさまざまです。

副作用の危険性が全くないわけではありませんし費用もかかりますが、猫の健康な生活のためにはワクチン接種は必要なことです。

ワクチンにはいくつかの種類があるので、どのワクチンを接種すべきかについてはかかりつけの動物病院へ相談をすることをおススメします。

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