猫のしっぽは、猫の種類により4~26本の骨によって作られています。見た目が可愛く、さまざまな動き方をするため見ていて飽きません。
しっぽがついているのは可愛さのためではなく、いくつかの役割があります。また、しっぽの動きによって猫の感情や健康状態も知ることができるのです。

しっぽって
すごく大切なんだよ!
バランスを保ったり、方向転換をする
猫の動きを見ていると、高くて狭い場所を歩いたり、高い所から飛び降りたり、狭い場所を通り抜けたりをとても器用にします。
この猫独特のバランス感覚は、しっぽの動きによって可能にし、身体の動きに合わせてしっぽを絶妙に動かすことで体の重心を調整して、安定した姿勢を保つことことができるのです。

人が平均台の上を歩くとき
腕を広げるのと同じことかな
また、猫は本来狩猟本能が強い動物であり、しっぽは獲物を追いかける際にも役立ちます。しっぽを使うことで体の動きを調整し素早く方向転換することができるようになります。
寒い日に身体を温める防寒具の役割
猫のしっぽは、体温を調節する役割も果たしています。
特に寒い時期には、シッポを体に巻き付けることで体温を保つことができ、気温の低い場所で眠る時には、しっぽで顔を包み込むような形になります。

寒い日はこんな感じ
コミュニケーションの手段
猫は言葉で感情表現をしないかわりに、しっぽの動きによって感情表現をします。しっぽがどのように動いているのかを観察し、猫の気持ちを読み取ってあげましょう。
しっぽを真上にピンと高く上げている時
しっぽを真上にピンと上げている時は、甘えたいという感情の表われです。飼い主に甘えたい気持ちを持っているサインなので、たくさん可愛がってあげるととても喜びます。
【こんな時に真上に高く上げる】

甘えるの大好き~
真上に高く上げ、さらにしっぽの先端を小刻みに震わせている場合には、甘えたい気持ちがピークに達している状態になっています。
しっぽが垂れ下がっている時
しっぽが垂れ下がっている時は、あまり良い感情ではありません。落ち込んだり、恐怖を感じたり、悲しい気持ちのときにはしっぽは下がりがちになります。
【こんな時に垂れ下がる】

テンションもしっぽも
さがるわー
しっぽを左右に大きく振る時
しっぽを左右に大きく振っている時には、振り方によって違う2つの感情があります。
同じ左右に振るでも、よく観察をすると振り方が違うことに気付けるはずです。そして振り方によって正反対の感情を表現しています。
我が家の猫ななこも、左右にブンブンと大きく振っている時にちょっかいを出すと、いきなり爪を立てて引っ掻いてきたり嚙みついてきます。

ななこ、怖いって…
しっぽの毛が逆立っている時
しっぽの毛が逆立っている猫を、アニメなどで見かけたことがある人も多いのではないでしょうか?
猫が相手を威嚇したり攻撃態勢に入っている時には、しっぽの毛が逆立ちます。この状態で変にちょっかいを出すと危険なため、出来ることならそっとしておきましょう。
【こんな時にしっぽの毛が逆立ちます】
他の猫と喧嘩をする時には、自分を大きく強く見せようとするために尻尾だけでなく全身の毛を逆立てます。

にゃー!!
しっぽをクネクネさせる時
しっぽをクネクネさせている時は、ワクワクして興奮ぎみであったり上機嫌な場合など、良い感情で過ごしている時が多いです。
【こんな時にしっぽをクネクネさせる】
しっぽの状態で病気を気づける
常にしっぽが垂れ下がっている場合には、体調不良の可能性も考えられます。病気や痛みを感じていることにより、しっぽを上げる気力がなくなっている可能性があります。
その状態が長時間続き、さらに食欲や元気がない場合にはなるべく早めに獣医さんに診てもらいましょう。
まとめ
猫のしっぽは、猫特有の動きを可能にする役割の他、しっぽの状態によって飼い主は猫の感情や健康状態を知ることができます。
しっぽの動きによって猫の感情を知ろうとすることはとても面白く、新たな発見をすることができますのでぜひやってみてください。
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