
こんにちは「ほこり」です
2025年も、多くの猫好きたちの間で“うちの子にぴったりの名前”をめぐる悩みや喜びがSNSなどを賑わせました。
猫の名前ランキングといえば、ペット保険でおなじみのアニコム損害保険株式会社が毎年発表している調査が有名です。このランキングは、アニコムのペット保険「どうぶつ健保」に新たに加入した0歳の猫 約56,000頭を対象に集計されたもので、猫たちの“今”のトレンドがリアルに反映されています。
ランキングの発表が始まったのはなんと2008年。実に15年以上にわたって続く、信頼性の高い“歴史ある猫の名前データ”なのです。年ごとに変化する名前の傾向から、猫を取り巻く時代の空気まで見えてくる――そんな深い魅力を持つランキングとなっています。
この記事では、その集計をもとに2025年最新版の猫の名前ランキングを紹介しながら、名前の背景やトレンドの傾向についても詳しく解説していきます。これから猫を迎える予定の方や、新しく名付け直したいと考えている方にとって、きっとヒントになるはずです。
2025年版・猫の名前人気総合ランキングTOP5を徹底解説!
ここでは、2025年に人気を集めた猫の名前を総合ランキング形式でご紹介します。名前ごとの特徴や、なぜ多くの飼い主に選ばれているのかもあわせて解説していきます。
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🥇第1位:ムギ
堂々の1位に輝いたのは「ムギ」。
呼びやすく、優しい響きが特徴のこの名前は、特に茶トラやキジトラなど、柔らかく素朴な印象の猫にぴったりです。シンプルで覚えやすく、どこか和の雰囲気を感じさせる点も人気の理由。
近年は「穏やかで親しみやすい名前をつけたい」という飼い主が増えており、その流れを反映するかたちで支持を集めています。

実はこの名前、6年連続でトップを独走中なのです
🥈第2位:レオ
「レオ」は、オス猫における王道とも言える名前です。
力強く、堂々とした響きが特徴で、「ライオンのようにたくましく育ってほしい」という思いを込める飼い主も多いようです。10年近くにわたってランキング上位を維持しており、猫界のロングセラーとも言える不動の人気ネームです。

レオって呼ばれると、なんだか強くなれる気がする
🥉第3位:ルナ
やわらかで可愛らしい響きの「ルナ」は、メス猫の名前として安定した人気を誇っています。
カタカナ2文字で呼びやすく、夜空や月を連想させるロマンチックな印象も魅力の一つ。小柄で大人しい猫や、美しい被毛の猫にぴったりな名前です。近年ではアニメや漫画などでもよく見かけることから、若い世代の飼い主からの支持も高まっています。

ルナは世界中で愛されている猫の名前のひとつ。呼びやすさもポイント
🐾第4位:ソラ
「ソラ」は男女問わず使える中性的な名前として注目されています。
晴れやかな空を連想させるその響きは、自由でおおらかな猫のイメージと重なります。自然にちなんだ名前は年々人気が高まっており、「ナチュラル志向」や「のびのび育ってほしい」という願いを込める飼い主が多いのも特徴です。

空みたいに自由でのびのびと育ってほしいって思いが込められてる?
☕第5位:ラテ
「ラテ」は、カフェラテのようにほんのり甘く、落ち着いた雰囲気のある名前として人気を集めています。
ふんわりとした毛並みや、クリーム系・茶系のカラーを持つ猫によく似合う名前です。近年では“食べ物由来”や“飲み物由来”の名前もトレンドの一つとなっており、「ラテ」はその代表格とも言えます。

ラテはイタリア語で『ミルク』の意味。ほっこり甘いイメージがピッタリ
オス猫に人気の名前ランキング(2025年版)
オス猫には、力強さや勇ましさを感じさせる名前が根強い人気を誇っています。もちろん、近年ではやさしい響きや中性的な名前も増えており、バリエーション豊かになっています。2025年に特に支持を集めたオス猫の名前をランキング形式でご紹介します。
🥇第1位:レオ
オス猫の定番とも言える「レオ」が、今年も圧倒的な支持を集めて第1位に輝きました。ライオンのように堂々としたイメージを持ちつつ、呼びやすく親しみやすい響きが多くの飼い主に選ばれる理由です。
10年近くにわたってトップの座を維持しており、まさに“王道の名前”といえるでしょう。
🥈第2位(同率):ムギ/ソラ
「ムギ」は、総合ランキングでも1位に輝いた名前で、オス猫でも高い人気を誇っています。ナチュラルで素朴な印象が魅力で、穏やかで優しい性格の猫にぴったりです。
一方「ソラ」は、自然の中でも特に解放感のある“空”をイメージさせる名前。中性的な響きが魅力で、活発な性格の猫にもよく合います。性別を問わず使えることも人気のポイントです。
🥉第3位:琥珀
オス猫ランキングの中で注目されたのが、漢字名の「琥珀(こはく)」。
落ち着きと高級感のある響きが特徴で、特に淡い茶色や黄金色の毛並みを持つ猫によく選ばれています。「和風で個性的な名前をつけたい」という飼い主からの人気が高まっており、近年じわじわとランクを上げてきています。
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メス猫に人気の名前ランキング(2025年版)
メス猫には、かわいらしく優雅な響きの名前が多く選ばれています。特に短くて柔らかい音のカタカナ名は毎年上位にランクインしており、2025年もその傾向は続いています。
🥇第1位:ルナ
「ルナ」は、3年連続でメス猫部門の第1位を獲得した人気の名前です。
月を意味するこの言葉には、どこか神秘的でやさしい雰囲気があり、美しい被毛や落ち着いた性格の猫にぴったりです。呼びやすく、響きがかわいいことから、若い世代の飼い主を中心に高い支持を集めています。
🥈第2位:ココ
「ココ」は、シンプルでリズミカルな響きが魅力の名前です。
小柄で活発な性格の猫や、人懐っこく甘えん坊な子にぴったり。カフェや洋菓子を思わせるような可愛らしい響きからも、トレンド感のある名前として定着しています。
🥉第3位:ムギ
「ムギ」は、総合ランキング・オス猫部門に続き、メス猫部門でも上位にランクインしています。
性別問わず使えるこの名前は、「あたたかみがあって、やさしいイメージを持たせたい」と願う飼い主から選ばれています。飽きのこない響きとナチュラルな雰囲気が、安定した人気の理由です。

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イニシャル別に見る猫の名前トレンド
猫の名前には「響きの可愛さ」や「呼びやすさ」が大きく影響しますが、実はイニシャル(頭文字)にも人気の傾向があることをご存じですか?

2025年の調査では、以下のイニシャルが特に人気を集めていました
Mで始まる名前が圧倒的人気のワケとは?
「ムギ」「モカ」「モモ」など、“M”から始まる名前は、ここ数年に限らず長期にわたって常に上位にランクインしています。実はこの傾向、犬の名前ランキングでも見られる共通点で、ペット全体で“M始まり”の名前は特に人気が高いのです。
その理由のひとつは、「ム」「モ」「マ」などの音が、やわらかく愛嬌のある響きで、呼びやすく聞き取りやすいという点。とくに「ムギ」や「モカ」は、赤ちゃん言葉のような親しみやすさがあり、つい何度も呼びたくなってしまう名前です。
また、“M”で始まる名前は、食べ物や自然、色味をイメージしたものが多いのも特徴。「モカ」はコーヒー由来のカフェ系ネームとして、「モモ」は果物や花のようなやさしい印象として、多くの飼い主に愛されています。
名付けに迷ったら、“M”から始まる名前の中から選ぶのも、実は大正解かもしれません。
K・C・Lではじまる名前も人気急上昇中!
“M”に続いて人気が高まっているのが、「K」「C」「L」で始まる名前たちです。
たとえば「ココ」「きなこ」「カイ」などのK系ネームは、音の切れが良く、どこか元気で親しみやすい印象を持たれやすい名前として支持されています。「ココ」はコンパクトで呼びやすく、「きなこ」は和風でありながら柔らかさと可愛らしさを感じさせてくれる名前です。「カイ」は男の子らしい響きで、シンプルながらも力強さを感じさせます。
また、「チャイ」「チョコ」などのC系ネームもトレンドのひとつ。カフェ文化やスイーツにちなんだ名前として人気を集めています。とくに「チョコ」は毛色に合わせて選ばれることが多く、茶系の猫によく似合う名前です。「チャイ」はエキゾチックで個性的な響きがあり、他の子とかぶりにくいのもポイントです。
さらに、「ラテ」「ルナ」「レオ」などのL系ネームも引き続き高い人気を誇っています。これらの名前はどれも語感が柔らかく、口に出して呼びかけやすいのが特徴です。2〜3音節の短い名前が中心で、猫自身も聞き取りやすいため、日常での呼び名としてとても実用的でもあります。
K・C・Lから始まる名前は、それぞれに異なる個性がありながらも、呼びやすさ・覚えやすさ・可愛らしさという共通の魅力を兼ね備えているため、今後もさらに注目されそうです。
かわいくて呼びやすい猫の名前にするためのコツとは?
猫に名前をつける際、以下の3つのポイントを意識すると、飼い主も猫も心地よく過ごせます。
呼びやすさと音の響きを重視しよう!猫が反応しやすい名前の特徴とは?
猫の名前を決めるとき、見た目や性格にちなんだ名前を考える方も多いですが、実は「音の響き」もとても重要なポイントです。
というのも、猫は人間よりも高い周波数の音を聞き分ける能力に優れており、特に「パ行(パ・ピ・プ・ペ・ポ)」「マ行」「ラ行」などの破裂音や流れるような音に対して、敏感に反応しやすいと言われています。
そのため、たとえば「モモ」「ムギ」「レオ」「ララ」「ポン」など、やさしく高めの響きを持つ名前は、飼い主の声をすぐに認識してくれやすく、呼びかけたときに反応してくれる確率も高まります。
また、名前の長さも大事な要素。2〜3音程度の短めの名前が最も覚えやすく、猫自身も自分の名前として認識しやすいとされています。逆に長すぎる名前は、猫が覚えにくく、日常的な呼びかけには不向きな場合も。
目の色や体格など、個性を活かした名づけ方
猫の名前を決めるとき、目の色や体格、全体の雰囲気といった“見た目の個性”に注目するのも、愛猫らしさを引き立てる名づけ方のひとつです。
たとえば、ふんわりとしたクリーム色の毛並みを持つ猫には「ラテ」や「ミルク」といったやさしく柔らかい名前がよく似合います。全身真っ黒な黒猫であれば、「クロ」や「ジジ」「ナイト」など、シンプルで印象に残る名前が人気です。オッドアイ(左右で異なる色の目)のように個性的な特徴がある子には、「ルナ(=月)」や「ノア」など、神秘的で美しい響きの名前を選ぶ方も多く見られます。
また、筋肉質でしっかりした体格の猫ちゃんや、とにかく元気いっぱいな性格であれば、「レオ」「カイ」「タイガー」など、力強さや活発さを感じさせる名前がぴったり。逆に、小柄でおっとりした性格なら、「ミミ」「スズ」「ココア」など、かわいらしくて穏やかな印象の名前がよく合います。
【関連記事】猫の種類一覧 猫種それぞれの適正体重や平均寿命・性格を解説
被りを避けたいときは“語感”にこだわってオリジナリティを
猫の名前に人気ランキングの上位常連を選ぶのは安心感がある反面、「同じ名前の猫がたくさんいる」という状況になることもしばしば。特に動物病院の待合室や、SNSで名前を紹介したときに「うちの子と同じ!」という声が多く聞かれるのが現状です。
もちろんそれだけ愛されている名前であることは間違いありませんが、「うちの子だけの特別感」を出したいときには、少しだけ“語感”にこだわってみるのがポイントです。
たとえば、人気の「ソラ」という名前をベースにして、より幻想的な響きの「セラ」や「ソフィ」に変えてみる。あるいは「ムギ」に似た語感で「メグ」や「ミユ」といった柔らかく女性的な響きにするなど、ベースとなるイメージを残しながら、ほんの少しひねるだけでオリジナリティのある名前に仕上がります。
また、外国語や古語、自然の要素を取り入れるのもおすすめです。たとえば「空=ソラ」をフランス語で「シエル(Ciel)」とするだけでも、ぐっと雰囲気が変わり、被りにくく、印象に残る名前になります。
こうした“語感アレンジ”は、愛猫との暮らしの中で自然に呼びやすく、個性もしっかり際立つので、名づけに迷ったときのひと工夫としてとても有効です。
個性が光る!ユニークな猫の名前例
定番も素敵ですが、「ちょっと他とは違う名前にしたい」という方のために、個性的で印象に残る名前もいくつかご紹介します。
名前 | イメージ・由来 |
---|---|
小春(こはる) | 春のようにあたたかい性格の猫に |
ノア | 神秘的で優しい響き。聖書からの引用 |
うに | 丸くてコロコロした体型の猫にぴったり |
シナモン | 茶系の猫+ちょっぴり甘えん坊な印象 |
雪丸(ゆきまる) | 白猫におすすめ。和と可愛さの融合 |
ライム | 元気な緑や爽やかな香りを連想させる名前 |
びび | ちょっと怖がりな性格をそのまま愛して命名 |
漢字名や和風の名前もじわじわ注目:最近では「琥珀(こはく)」「茶々」「姫」などの漢字を使った個性派ネームも再評価されてきています。和の雰囲気を大切にしたい飼い主には特に人気です。
まとめ|名前は、愛猫との絆を深める“はじまりの言葉”
猫の名前は、ただの“呼び名”ではなく、飼い主と愛猫の絆を結ぶ大切な第一歩です。毎日呼びかけるたびに愛情が積み重なっていく――それが名前の持つ力でもあります。
2025年の名前ランキングでは、6年連続で「ムギ」が堂々の1位に。やさしくて親しみやすい響きが、茶トラやキジトラといった温かみのある毛色の猫たちにぴったりとマッチし、世代を問わず多くの飼い主に選ばれています。
そのほかにも、「レオ」や「ルナ」「ココ」など、呼びやすくて響きの良いカタカナ2〜3文字の名前が安定した人気をキープ。最近は特に、「個性」や「語感」にこだわって、少しだけ変化を加えた名前を選ぶ人も増えており、“自分だけの特別な名前”を楽しむ傾向が強まっています。
トレンドを参考にしながらも、猫の性格や見た目、そしてあなた自身の思いを込めて、世界でひとつだけの素敵な名前を見つけてください。名前は、あなたと猫の物語を紡ぎはじめる「最初の言葉」です。
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