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突然の下痢と血便で猫の元気がない?それは急性胃腸炎かも【我が家の実体験談つきで原因・治療法を詳しく解説】

猫の病気のこと
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こんにちは「ほこり」です

  • 「飼い猫が突然、下痢をしてしまった」
  • 「軟らかい便にうっすら血が混じっているように見える」
  • 「いつもならごはんを出すとすぐに食べるのに、今日はほとんど口をつけてくれない…」

この記事を読んでいる方は、そんな愛猫の変化に戸惑い、「どうしよう…」「これって大丈夫なのかな?」「病院に行ったほうがいいのかな?」と心配でいっぱいになっていませんか?

もしもこれらの症状がある時には、まず「急性胃腸炎」を疑ってみてください。この記事では我が家の実際の体験談を交えながら、猫の急性胃腸炎についてできるだけわかりやすくお伝えしていきます。

猫の急性胃腸炎とは?

急性胃腸炎とは、猫の胃や腸に突然炎症が起こる状態です。比較的よく見られるトラブルですが、原因や状態によっては軽症ですむこともありますが、放置すると重症化する恐れもあるため注意が必要です。

猫の急性胃腸炎の主な症状とは?見逃しやすいサインに注意

主な症状

以下のような症状が見られた場合は、胃腸に炎症が起きている可能性があります。

  • 嘔吐(黄色い液体や未消化の食べ物)
  • 水のような下痢、または血便
  • 急な食欲不振
  • 元気がなく、じっとしていることが多い
  • お腹を触られるのを嫌がる
  • 毛づくろいをしなくなる
  • トイレの回数が増える、または減る

嘔吐や下痢が続くと、脱水症状に陥るリスクもあります。特に子猫や高齢猫は体力を消耗しやすいため、早めの対処が重要です。

⚠️ 見逃しやすいサインに注意!

症状が軽い初期の段階では、以下のような「小さな変化」が見られることがあります。

  • いつもよりごはんを食べる量が少ない
  • なんとなく元気がない
  • トイレの中をじっくり見ないと気づかないような柔らかい便
  • 吐いてもすぐ元気に見えるので安心してしまう

猫の急性胃腸炎の原因とは?よくある5つの要因

急性胃腸炎はなぜ起きるのでしょうか?実は、日常のちょっとした出来事がきっかけになることも少なくありません。ここでは、よくある5つの原因をご紹介します。

1. 誤って異物を飲み込んでしまった

猫は好奇心のかたまりです。とくに子猫は、目にしたものをつい口にしてしまうことがあります。例えば、ビニール袋や輪ゴム、毛糸、おもちゃのパーツなどを誤って飲み込むと、胃や腸が傷ついたり、詰まったりして炎症を起こすことがあります。

また、異物の誤飲は命に関わる場合もあるため、室内の安全対策は徹底しましょう。

2. フードを急に変えた

普段の食事を突然別のフードに切り替えると、猫の胃腸がびっくりして消化不良を起こすことがあります。そこで、新しいフードを与えるときは、今までのフードに少しずつ混ぜて1週間ほどかけて徐々に切り替えるのが理想的です。

【関連記事】おすすめの猫の餌 ピュリナワンは低価格の人気プレミアムキャットフード 人気の理由とは?

3. 感染症によるもの

細菌やウイルスが原因で胃腸炎を起こすこともあります。たとえば、サルモネラ菌や大腸菌、ノロウイルス、猫汎白血球減少症ウイルス(FPV)などが代表的です。

もしも発熱や激しい嘔吐・下痢が見られる場合は、感染症の可能性があるためすぐに動物病院を受診しましょう。

4. ストレスや生活環境の変化

引っ越しや新しい家族の加入、大きな物音、模様替えなど、環境の変化は猫にとって大きなストレスの原因になります。猫はとても繊細で環境の変化に敏感な動物なので、私たち人間にとっては些細に思えることでも、猫にとっては心と体のバランスを崩すきっかけになりかねません。

特に、もともと神経質な性格の猫や、子猫・高齢猫などは影響を受けやすいため注意が必要です。このように、「ただのストレスかな」と思っていても、急性胃腸炎につながるケースもあるので、早めの対応が大切です。

5. 食物アレルギーや添加物が原因のことも

一部の猫は、特定の食材――たとえば鶏肉や魚など――や、市販のキャットフードに含まれる人工添加物に対してアレルギー反応を示すことがあります。このような場合には、普段から何気なく与えているフードが、実は猫の体にとって大きな負担になっている可能性もあるのです。

そのため、原因となるアレルゲンを含まない療法食や、人工添加物を極力使用していないナチュラルフードに切り替えることで、症状が落ち着くケースも少なくありません。

ただし、猫の体質や症状の程度によって合うフードは異なるため、自己判断で選ぶのではなく、必ず獣医師に相談しながら進めることが大切です。特に、下痢や嘔吐、皮膚のかゆみなどが続くようであれば、早めに専門的な診断を受けるようにしましょう。

猫の急性胃腸炎の治療方法とは?動物病院での対応と自宅ケア

猫が急性胃腸炎になった場合、症状の程度や原因によって治療法が異なります。軽度のケースであれば自宅でのケアだけで回復することもありますが、嘔吐や下痢が続いたり、食欲がない状態が1日以上続くようであれば、早めに動物病院を受診することが大切です。

動物病院で行われる主な治療

動物病院では、以下のような処置や治療が行われます。

  • 対症療法(吐き気止め・下痢止めなど):嘔吐や下痢を抑える薬を使い、症状を軽減します。
  • 点滴:下痢や嘔吐による脱水を防ぐために、水分と電解質を補います。
  • 抗生剤の注射:急性胃腸炎の原因が細菌(サルモネラ菌、カンピロバクター菌など)によるものと考えられる場合、抗生剤が使われます。
  • 一時的な絶食:胃腸を休ませるため、半日程度の絶食が指示されることもあります。
  • 必要に応じて検査:原因を特定するために、血液検査やレントゲン、便の検査が行われる場合もあります。

自宅でできるケアと注意点

病院で治療を受けたあと、または軽症で自宅療養となった場合は、以下の点に気をつけてケアを行いましょう。

  • 水分補給を忘れずに:脱水を防ぐため、いつでも新鮮な水を飲めるようにしておきましょう。飲まない場合は、スープやぬるま湯をシリンジで与えることも検討します。
  • 胃腸に優しいフードを少量ずつ与える:消化に負担のかからない療法食やウェットフードなどを少しずつ与え、様子を見ながら量を調整します。
  • 薬をしっかり飲ませる:処方された薬は指示通りに投与しましょう。チュールなどに混ぜて与えるとスムーズです。
  • 再発や悪化に注意する:一時的に症状がよくなっても、ぶり返す場合があります。便の状態や食欲を毎日チェックしましょう。

我が家の猫が急性胃腸炎に!経過と動物病院の診断・処方された薬

我が家の猫の最初に気づいた異変とは?

  • 令和7年6月2日、6時半。いつもと同じ時間に朝食を用意しました。すると、用意したごはんはすべてきれいに食べてくれましたが、その後様子に少し違和感が…。

いつもより間食までにかかる時間が長いような気がする

どこかいつもと違うような違和感は感じていました。しかし最初は、深く気に留めることはありませんでした。

  • 6月2日、18時半。いつもの時間に夕食を用意しましたが、なかなか口をつけようとしませんでした。その後の2〜3時間のあいだに、少しずつではありますが完食しました。

前は一気に食べていたのに、大人になってきて食べ方がゆっくりになったのかもね?

そう子どもと話しながら、特に深刻には考えていませんでした。

  • 6月3日、6時半。やはり朝食にはなかなか手をつけようとしませんでした。その直後にした便はクリーム状でかなり軟らかく、「いつもと違うな」と、少し不安な気持ちになりました。

もしかして、お腹壊したのかな?

病院へ行くべき?我が家が取った判断とタイミング

  • 6月3日、21時。トイレで排便しましたが、その際、便はかなり軟らかく、しかも血が混じっているのを見て思わず驚いてしまいました。さらに、食欲もなく、夕食は半分以上残したままでした。昨日よりも明らかに元気がなく、ぐったりしている様子が見て取れました。

便に血が…やっぱりおかしい

これは何の病気なの…?

とにかく不安になり、「猫 下痢 血便 病気?」などとスマートフォンでひたすら検索しました。このまま様子を見ても大丈夫なのか、すぐに病院へ行くべきなのか迷いながらも、「明日も体調が悪そうなら、病院へ連れて行こう」と考えはじめます。

  • 6月4日、7時。朝食を用意しましたが、やはりなかなか手をつけず、元気もない様子。

夕方に仕事が終わったら、病院へ連れて行こう

――そう心に決めました。ちょうど午前中、たまたま家にいた子どもが排便の様子に気づき、便をジップロックに入れて保管してくれましたが、その便もやはり軟らかく、昨晩ほどではないものの、血液が混じっている状態でした。

動物病院での診察内容と実際にかかった費用は?

6月4日、18時。その日の夕方、動物病院を受診しました。念のため事前に病院へ電話で相談し、その際に「便があれば検査ができるので、必ず持参してください」と言われていたため、ジップロックに入れて保管していた便を持って行きました。

動物病院での診察内容

体温は肛門から測定されましたが、幸いなことに、特に異常はなく、触診でもお腹の張りはありません。

続いて、獣医師の先生からは次のような説明がありました。

「年齢もまだ若く(1歳)で、持病もないとのことなので、おそらく急性胃腸炎と考えてよいでしょう。便に含まれる細菌の数値がやや高かったため、念のために抗生剤の注射を打っておきます。さらに、下痢止めの薬を処方するので、明日の朝から1日2回、エサやチュールに混ぜて与えてください。なお、下痢が止まったら服用は中止して構いませんが、もし症状が長引くようであれば、ほかの病気の可能性も考えて、さらに詳しい検査を行いましょう」

重たい病気じゃなくて良かったー

動物病院でかかった費用

  • 再診料……700円
  • 糞便検査(浮遊・直接)……1,000円
  • 皮下注射……2,500円
  • 処方量……300円
  • ディアバスター(下痢止め)10錠……1,000円
  • 消費税……550円

診察・注射・お薬代を含めた合計金額は6,050円でした。なお、我が家ではペット保険に加入しているため、後日そのうちの70%が保険で補償されました。

【いざという時に備えてペット保険に入っておきましょう!関連記事はこちら】

病院受診後に回復までにかかった日数

病院を受診してから約3日後には、すっかり元気を取り戻すことができました。まず、受診の翌日には食事量が7割ほどまで回復しましたが、便はまだ軟らかい状態が続いていました。しかし、便に血は混ざっておらず、出血は治まったようです。

その後、2日目には便の状態もかなり落ち着き、3日目には本来のしっかりとした形に戻っています。さらに、食欲も回復し、元気に部屋の中を飛び回るほどの様子を見せてくれました。ちなみに、下痢止めは5日分処方されていたものの、実際に与えたのは3日目の朝までで、その後は必要ないと判断し、やめています。

季実の里どうぶつ病院さん

ありがとうございました。

まとめ:猫の急性胃腸炎は早期発見・早期治療がカギ!

猫の急性胃腸炎は比較的よくある病気ではありますが、放っておくと症状が悪化し、重症化してしまうこともあります。そのため、「いつもとちょっと違うかも?」と感じたら、早めに動物病院を受診することがとても大切です。

とくに、下痢や嘔吐、食欲不振、元気のなさが1日以上続く場合は要注意。我が家のように、軽度のうちに適切な処置を受けることで、短期間で元気を取り戻すことができるケースも多いです。

また、診察時に便の状態を確認するためにも、可能であれば便を保管して持参するのがおすすめです。小さなサインも見逃さず、早めの対応を心がけてあげましょう。

愛猫の「ちょっとした変化」に気づけるのは、日々そばにいる飼い主さんだけです。健康で穏やかな毎日を過ごしてもらうためにも、日常の観察と、素早い行動を大切にしていきたいですね。

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