
こんにちは「ほこり」です
- 「うちの猫、そろそろ大人かな…? 」
- 「子猫用フードはいつまであげればいいの?」
- 「成猫用に切り替える時期って決まってるの?」
子猫の成長に合わせて、子猫用のご飯から成猫用フードへ切り替えるタイミングは、多くの飼い主さんが悩むポイントです。
この記事では、猫のフードを切り替える最適な時期や切り替え方法、注意点について、初心者にも分かりやすく解説します。
子猫用と成猫用のキャットフードの違いとは?

「子猫用」と「成猫用」って何が違うの??
子猫用フードと成猫用フードは、猫の成長段階に応じた栄養バランスが大きく異なります。
子猫用フードの特徴
子猫用フードのことを別名でキトンフードと呼びます。キトン(kitten)とは英語で「子猫」を意味し、ペットフード業界では子猫用の製品を指す際に使われる名称です。
子猫用フードには、生後すぐの急激な成長期に必要な栄養素が豊富に含まれています。
特に高たんぱく・高カロリーで、骨や筋肉の発達をサポートするカルシウムやリン、ビタミンDなどが多く配合されており、また消化機能が未熟な子猫でも吸収しやすいように、消化にやさしい原材料や小粒設計になっているのも特徴です。
成猫用フードの特徴
成猫用フードは、成長が落ち着いたあとの体重維持と健康管理を目的とした内容になっていて、カロリーが控えめで肥満を防ぐ設計になっていたり、毛玉ケアや尿路ケアといった健康対策が加えられていることもあります。
さらに運動量が少ない室内飼い猫向けに、食物繊維を多めに配合して便通をサポートする工夫も見られます。
子猫用フードから成猫用フードに切り替えなければいけない理由
猫の成長段階に応じて、「子猫用」から「成猫用」に与えるフードを変える必要があります。
子猫用フードから成猫用フードに切り替える必要がある理由は、猫の成長と体の変化に合わせて必要な栄養バランスが大きく異なるためです。
子猫用フードは、急速に発達する骨や筋肉、内臓のために高たんぱく・高カロリーで作られていて、これは成長期には適していますが、成猫になってもそのまま与え続けるとカロリー過多による肥満や内臓への負担につながる恐れがあります。
また成猫になると活動量が安定し消費エネルギーも減っていくため、成猫用フードは体重管理や健康維持を目的にカロリーや脂質が抑えられ、栄養バランスも調整されるなど、加齢に伴って気を付けたいポイントにも配慮されています。
つまり成長期に最適化された子猫用フードは、成猫には栄養過多になる可能性が高く長期的には健康を損なうリスクがあるのです。

子猫用は「成長を助けるフード」
成猫用は「健康を維持するフード」
という役割の違いがあるんだ~
猫のフードはいつから切り替える?
子猫用フードから成猫用フードに切り替えるタイミングには2パターンあります。
パターン1 去勢・避妊後に切り替える
フードを切り替えるタイミングの多くは去勢・避妊手術後ではないでしょうか。
去勢・避妊手術は生後6か月以降に行うのが一般的です。この時点ではまだ成長期のためすぐに成猫用フードへ切り替える必要はありませんが、去勢・避妊手術後には以下の理由から太りやすくなります。
このため子猫用フードのままだとカロリー過多になり太りやすくなるので、成猫用フードに切り替えることが獣医より推奨されます。
去勢避妊後といっても、手術をしてからすぐに切り替える必要はなく、術後1カ月くらい経過してから徐々にの切り替えると良いでしょう。
→【参考記事】猫が去勢手術・避妊手術をするメリットとデメリット 手術時期はいつ頃が最適か?
パターン2 生後12カ月(1歳)前後
術後以外であれば猫のご飯は生後12カ月(1歳)前後を目安に切り替えましょう。
ただし、以下のように猫種や個体差によって適切な時期は変わります。
その理由は、猫の成長期は12カ月から15カ月齢くらいまで続くためです。身体の大きさ自体(見た目の成長)は早い猫だと6カ月、遅くても10カ月くらいで成長はストップしますが、内臓機能はその後も成長していきます。
不安な場合には獣医師に相談して最適な切り替え時期を判断してもらいましょう。

ちなみに…
我が家の猫は避妊手術後(生後8カ月くらい)に
「去勢・避妊手術後用」のフードへ切り替えましたよ
猫のフードを切り替える手順|失敗しない移行方法
子猫用フードから急に成猫用フードに変えると、消化不良や食欲不振になる場合があるため、フードの切り替えは徐々に進めるのが鉄則です。
おすすめのフード切り替え移行スケジュール
日数 | 割合(子猫用:成猫用) |
---|---|
1〜3日目 | 90%:10% |
4〜6日目 | 70%:30% |
7〜9日目 | 50%:50% |
10日目以降 | 成猫用100%へ |
この期間中は、便の状態・食欲・元気さなどをしっかり観察しましょう。
猫はフードが変わることを基本好まないため、無理はせずステップを戻すのもOKなので時間をかけてゆっくりと根気強く移行をしてあげましょう。
フードは同じシリーズのもので移行する
フードを変更する際には以下の理由から極力同じシリーズのもので移行することをおすすめします。
種類が変わると警戒して食べなくなる
猫は味や匂いに敏感で、急に全く異なるフードに変えると食べないことがとても多いです。同じシリーズであれば香りや風味、形が似ているため、スムーズに切り替えられる可能性が高くなります。
お腹への不安が少ない
フードが変わると原材料や栄養バランスが大きく変わることがあります。同じシリーズであれば、成分や消化のしやすさに一貫性があり、消化器への不安が少なく下痢や嘔吐のリスクを減らすことができます。
アレルギーや体調の管理がしやすい
猫も人間と同じように、特定の食材に対してアレルギー反応を起こすことがあります。同じシリーズのフードは、主なタンパク源(チキン・サーモンなど)や添加物が似ていることが多いため、アレルゲンの変化が少なくて済みます。
そのため、これまで問題がなかったフードであれば、新たなアレルギーのリスクを心配することなく切り替えをすることが可能です。

猫はフードを変えるのすごく大変なので
悩む飼い主さんすごく多いです
我が家の移行の例『ごはんの変化、大騒動』
我が家の猫、「ななこ」はもともと「シーバ デュオ 子ねこ用」が大のお気に入りで、袋を開ける音を聞いただけでどこにいても飛んできて、「ニャッ~!」と一鳴き、まるで「早くよこせ」と言っているようだでした。

シーバ大好き💗
そんな「ななこ」も生後7ヶ月を過ぎ、無事に避妊手術を終えました。獣医師からの勧めもあり「そろそろ大人用のフードに切り替えようか」と思い立ち、知人に相談をして選んだのが「ピュリナワン 避妊・去勢後の体重ケア用」でした。
→【参考記事】猫の避妊手術の費用 札幌市内の動物病院 費用一覧
しかし――これが、思った以上に大変…
最初はシーバにちょっと混ぜてみるも、「あれ?なんか変な味がする…?」とでも言いたげな顔で、「ななこ」はフードを鼻先でかき分け、シーバだけ器用に食べてしまいピュリナワンだけ残り、まるで好き嫌いの激しい子どもそのもの状態。
「こっちの方が健康にいいんだよ~」と話しかけながら混ぜる割合を変えてみるも、やっぱりシーバだけを食べてしまい、まるでフードの中の“お菓子探しゲーム”に…
数日後、とうとうピュリナワンだけにしてみたところ……完全なストライキを起こします。器の前に座って、「なにこれ?」というような目でじーっと私の顔を見てくるため、心が痛みました。

シーバを出せーーー!
そこで、「一日10粒ずつピュリナワンを増やしていく作戦!」に変更。1日目は10粒、2日目は20粒、3日目は30粒…10日目で100粒というような感じです。
最初は残しがちでしたが、シーバを食べた時にピュリナワンが口に入ることに慣れたのか、次第にピュリナワンを食べる量が増えていきました。そこから3週間後くらいで移行は完了。

ピュリナワン、粒が小さいから
毎日朝・晩に数えるのが大変でしたー
今ではすっかりピュリナワンに慣れ、「カリカリ」といい音を立てて食べています。とても大変でしたが、あのときの“グルメ反抗期”も今となってはいい思い出です……
まとめ:猫の成長に合わせたフード選びを
成長期を卒業した愛猫が健康的な成猫として元気に過ごせるよう、ぜひ適切な時期にフードを見直してみてください。
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