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猫はお風呂に入れなければならない? 猫がお風呂を嫌う理由 

猫の生活のこと
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猫をお風呂に入れたら大暴れ。このような経験をしたことがある人、多くいるのではないでしょうか?

私自身も初めて猫をお風呂に入れた時には勝手が分からず、突然猫が暴れ出して顔を引っ搔かれて出血をした経験があります。

にゃーーー!

ほこり
ほこり

ななこ…怖っ…

猫をお風呂に入れるという行為は、猫を飼い始めたばかりの人にとっては頭を悩ます問題のひとつです。そこで今回の記事では、

  • 猫はお風呂に入れなければならないのか?
  • 猫をお風呂に入れる必要がない理由
  • 猫はなぜお風呂を嫌うのか

という3点について解説をします。

猫はお風呂に入れなければならないのか?

犬を飼っている場合には、犬を定期的にお風呂に入らないと清潔を保つことができません。犬を数か月お風呂に入れないと…

  • 匂いが気になる
  • 痒くなる
  • できものができる
  • 毛や皮膚がが汚れる
  • 最悪の場合には寄生虫が体につく

このような色々なリスクが発生します。

それに対し猫の場合には、お風呂に入れなくても問題はありません。

どうして猫の場合は

お風呂に入らなくても良いのでしょうか?

猫がお風呂に入らなくても良い4つの理由

グルーミングによる自己清潔能力

猫が自分の体をペロペロと舐めている姿、とてもかわいいですね。

これをグルーミング(毛づくろい)といい、猫はグルーミングをすることで毛を整え、汚れを取り除くことができ自分自身の体を清潔に保つことができるのです。

この行動は猫の本能的な習性であり、舌の表面には小さな突起があり、これがブラシのような役割をして毛の間の汚れや死毛を取り除くことができます。

グルーミングには以下の2種類があります。

  • セルフグルーミング~自分で体を丸めたりして、自分の体を舐めて行うもの
  • アログルーミング~猫同士がお互いの体を舐め合って行うもので、信頼しあっている猫同士じゃなければ行いません。

大好きだよ~💗

猫は汗をかかず、体臭がない

猫の汗腺は体にはほとんどなく、足先にある肉球と鼻にしかないため、人間と違って汗をかくことがほとんどありません。

汗をかかないこととグルーミングにより、特に室内飼いの猫の場合は体臭が気になるといったことはほとんどないため、お風呂に入らなくても匂いが気になるようなことがないのです。

万が一猫の体臭が気になる場合には、病気の可能性もあります。におい以外に、食事量が少なくないか、便は普段と変わりないか、ぐったりした様子はないかなど観察してあげてください。

ストレスがかかる

多くの猫はお風呂を好まないため、無理やりお風呂に入れられることはかなりのストレスがかかります。また、お風呂を嫌がる猫はその後のドライヤーに対しても、かなりの拒否反応を示す場合が多いです。

猫はストレスに弱く、過剰なストレスは体調を崩す原因となるので、なるべくストレスを感じないように配慮をしてあげる必要があります。

お風呂とドライヤーの時間を合わせると30分以上の時間がかかるため、そこまで無理をして入れる必要はないでしょう。

はぁ~

めっちゃストレス…

健康への悪影響

頻繁にお風呂に入れると皮膚の必要な油分が失われ、かゆみの原因となります。油分が洗い流されると、逆に皮膚にとって良くありません。

また、毛が湿ってしまうことで体温調節が難しくなることもあり、風邪をひいてしまう場合もあるのです。

飼い主との関係を悪化させる

猫は飼い主との関係を非常に大切にしています。

お風呂に入れられることで不安や恐怖を感じたり、特に飼い主に強制的にお風呂に入れられることで、飼い主に対する「信頼できる存在」としての関係が揺らぐことがあります。

嫌い、嫌い、嫌いー

猫がお風呂を嫌がる理由

猫はなぜそんなにもお風呂を嫌うのでしょうか?その理由はいくつか考えられています。

猫の祖先は砂漠にいた?

猫の祖先は砂漠で生活をしており、もともとが乾燥した環境にいた動物です。

そのため毛が濡れるということに慣れておらず、濡れた毛は体温を奪ってしまうということを本能的に理解をしていることが猫が水を嫌う大きな理由です。

警戒心が強く、感覚が敏感であるため

人間でも、狭い空間に閉じ込められ不快な大きな音、異様な物に晒されると苦痛になるでしょう。猫にとっては「お風呂場」の環境自体がそのような場所なのです。

猫は非常に警戒心が強い動物です。お風呂に閉じ込められること、水の音や温度、シャンプーの泡立ちなど、さまざまな要素が猫にとってはストレスで苦痛になります。

お風呂に入れなければいけない場合とは?

無理にお風呂にいれなくても良い猫ではありますが、場合によってはどうしてもお風呂に入れてあげる必要があります。

汚れや匂いがひどい場合

現在では室内飼いの猫がほとんどかもしれませんが、外に出すような飼い方をしている場合もあるでしょう。

外へ行く猫の場合には、泥による汚れや匂いが気になるだけではなく、人間の目では見ることができないくらいの小さな虫が毛の中に入っていき、皮膚炎などの原因になることもあります。

毎日ブラッシングをしたり体をタオルなどで拭いてあげる他、定期的にお風呂に入れることが必要になります。

排泄物が毛に絡みついた

特に長毛種の場合には、うんちがお尻の周辺の毛について取れない場合もあります。ただしこの場合も全身を洗う必要はありませんので、汚れた部分のみを洗うことで対処が可能です。

獣医師からの指示

皮膚病などの治療のために獣医師より指示があることもあります。

健康な猫をお風呂に入れる場合よりも十分に注意する必要があるため、自己判断では決して行ってはいけません。獣医としっかり相談をした上で実施してください。

猫がお風呂に入ることが好きな場合

まれにお風呂が好きな猫もいます。特に小さい頃からお風呂に入る習慣がついている猫の場合には、落ち着いてゆっくりと入る猫もいますので、猫自身がリラックスできるのであれば積極的にお風呂に入れてあげましょう。

お風呂に入りたい~

猫をお風呂に入れる場合の注意点

徐々に慣れさせる

お風呂慣れしていない猫に対しては、長期的なスパンでお風呂に慣れさせることを考えてあげる必要があります。

最初はお風呂場に猫を連れていき、水の音や雰囲気に慣れさせましょう。また、おやつを使うなどしてお風呂に対するポジティブなイメージを作ってあげるのも良い方法です。

小さい頃よりお風呂に入ることに慣れた猫の場合は、大きくなってからも大人しく入ってくれる場合があります。

温度に気をつける

冷たい水や熱すぎるお湯は避け、35~38℃程度のぬるま湯に設定しましょう。

熱すぎると猫が嫌がり、冷たすぎると体調を崩す原因となります。

短時間で済ませる

お風呂の時間は極力短くして、ストレスを最小限に抑えるように心がけましょう。

まとめ

猫はその特性から、お風呂に入れなくても健康を維持することができますし逆にストレスを与えてしまいます。

以下は、我が家の猫がお世話になっている獣医師さんの話です。

うちにも15歳になる猫がいるけど、15年間でお風呂に入れたのは2回だけ。それよりも定期的なブラッシングを心がけましょう!

お風呂に入れることは良いことであると人間の感覚では思ってしまいますが、猫にとってはそこまで必要なことではありません。猫との生活を楽しむためには、猫の習性を理解し尊重することも大切です。

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