猫はお風呂に入れなければならない? 猫がお風呂を嫌う理由 

猫を飼って1年以内の人

猫をお風呂に入れたら大暴れ。このような経験をしたことがある人、多くいるのではないでしょうか?

私自身も初めて猫をお風呂に入れた時には勝手が分からず、突然猫が暴れ、顔を引っ搔かれて出血をした経験があります。

お風呂は猫を飼い始めたばかりの人を悩ます問題のひとつです。

今回の記事では、

  • 猫はお風呂に入れなければならないのか?
  • 猫はなぜお風呂を嫌うのか

という2点について解説をします。

猫はお風呂に入れなければならないのか

結論をいうと、猫はお風呂に入れなくても問題ありません

人間はもちろん、犬もお風呂に入らないと清潔を保てないのに猫は必要ないの?

どうして猫はお風呂に入らなくても問題ないのでしょうか?

猫がお風呂に入らなくても良い4つの理由

グルーミングによる自己清潔能力

猫が自分の体をペロペロと舐めている姿、可愛いですよね。

これをグルーミング(毛づくろい)といいます。

猫はグルーミングによって毛を整え、汚れを取り除くことで自分自身の体を清潔に保つことができる自己清潔能力をもっています。

この行動は猫の本能的な習性で、舌の表面には小さな突起があり、これが毛の間の汚れや死毛を取り除くのに役立ちます。

猫は汗をかかず、体臭がない

猫の汗腺は肉球にしかないため、肉球以外をのぞいて、人間と違って汗をほとんどかきません

また、犬と比べても体臭はほとんどありません。特に室内飼いの猫の場合は体臭が気になるといったことはまずないとはずです。

ストレスがかかる

多くの猫はお風呂を好みません。お風呂を好まない猫にとっては、無理やりお風呂に入れられることはかなりのストレスがかかります。

猫はストレスに弱く、過剰なストレスは体調を崩す原因となります。普段の生活の中で、なるべくストレスを感じないように配慮をしてあげる必要があるので、無理にお風呂に入れる必要はありません。

健康への悪影響

頻繁にお風呂に入れると皮膚の必要な油分が失われ、かゆみの原因となります。油分が洗い流されると、逆に皮膚にとって良くありません。

また、毛が湿ってしまうことで体温調節が難しくなることもあり、風邪をひいてしまう場合もあるのです。

飼い主との関係を悪化させる

猫は、飼い主との関係も非常に大切にしています。

お風呂に入れられることで不安や恐怖を感じたり、特に飼い主に強制的にお風呂に入れられることで、飼い主に対する「信頼できる存在」としての関係が揺らぐことがあります。

猫がお風呂を嫌がる理由

猫はなぜそんなにもお風呂を嫌うのでしょうか?その理由はいくつか考えられています。

猫の祖先は砂漠にいた?

猫の祖先は砂漠で生活をしており、もともとが乾燥した環境で生活をしていた動物です。そのころの習性が代々受け継がれてきたなんて、神秘的ですね!

毛が濡れることに慣れてはおらず、濡れた毛は体温を奪うことを自然と理解していることは、猫が水を嫌がる大きな理由です。

警戒心が強く、感覚が敏感であるため

人間でも狭い空間に閉じ込められ、不快な大きな音、異様な物に晒されると苦痛になるでしょう。

猫にとっては「お風呂場」自体がそのような環境であると思ってください。

猫は非常に警戒心が強い動物です。お風呂に閉じ込められること、水の音や温度、シャンプーの泡立ちなど、さまざまな要素が猫にとってはストレスで苦痛になります。

お風呂に入れなければいけない場合は?

以上のように、嫌がる猫を、無理やりお風呂に入れる必要はありません。

汚れや匂いがひどい場合

外に行く猫の場合には、泥による汚れや匂いが気になるケースもあります。タオルで拭くなどで対処が難しい場合はお風呂に入れることが必要なこともあります。

排泄物が毛に絡みついた

特に長毛種の場合には、うんちがお尻の周辺の毛について取れない場合もあります。ただしこの場合も全身を洗う必要はありませんので、汚れた部分のみを洗うことで対処が可能です。

獣医師からの指示

皮膚病などの治療のために獣医師より指示があることもあります。

その場合には健康な猫を入れる場合よりも十分に注意する必要があるため、自己判断では決して行ってはいけません。獣医としっかり相談をした上で実施してください。

猫をお風呂に入れる場合の注意点

徐々に慣れさせる

お風呂場に猫を連れていき、水の音や雰囲気に慣れさせましょう。おやつを使うなどして、お風呂に対するポジティブなイメージを作ってあげるのも良い方法です。

小さい頃よりお風呂に入ることに慣れた猫の場合は、大きくなってからも大人しく入ってくれる場合があります。

温度に気をつける

冷たい水や熱すぎるお湯は避け、35~38℃程度のぬるま湯に設定しましょう。

熱すぎると猫が嫌がり、冷たすぎると体調を崩す原因となります。

短時間で済ませる

お風呂の時間は極力短くして、ストレスを最小限に抑えるように心がけましょう。

結論

猫はその特性から、お風呂に入れなくても健康を維持することができますし、逆にストレスを与えてしまいます。

以下は、我が家の猫がお世話になっている獣医師さんの話です。

うちにも15歳になる猫がいるけど、15年間でお風呂に入れたのは2回だけ。それよりも定期的なブラッシングを心がけましょう!

お風呂に入れることが良いこととと人間の感覚では思ってしまいますが、猫との生活を楽しむためには、彼らの習性を理解し、尊重することが大切です。

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