
こんにちは「ほこり」です
エサを与えると飛びつくように食べていた猫が、ある日を境に少しずつしか食べなくなった――。
「食欲がないのかな?」「どこか具合が悪いのでは?」と、不安になった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
今この記事を読んでいる方も、もしかすると愛猫の食べ方の変化に戸惑い、少し心配しているのかもしれません。実は猫は1歳前後になると、成長や性格の変化にともなって食べ方が変わることは珍しくないのです。
この記事では、猫が1歳前後で食べ方を変える理由や、飼い主として注意したいポイントについて詳しく解説します。
猫が1歳で食べ方が変わるのはなぜ?成長と安心感が関係している理由
猫は1歳前後になると、エサの食べ方に変化が見られることがあります。これまで勢いよく一気にごはんを平らげていた猫が、ある日を境に少量ずつ、時間をかけてゆっくり食べるようになることも珍しくありません。
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あれ!?食べ方が変…
こうした食べ方の変化の多くは、猫の成長や心の状態が影響している自然な変化なのです。ではなぜ猫は1歳前後で食事のスタイルを変えるのでしょうか?
猫が成猫になると食べ方が変わる?成長の落ち着きが影響
猫の食べ方が変わる理由には、いくつかの自然な背景があります。
特に「1歳」という年齢は、猫にとって子猫から成猫へと移行する大きな節目にあたります。この時期になると体の成長が落ち着き、必要とするエネルギー量や代謝も次第に変化していきます。そのため、食事のスタイルにも影響が現れることがあるのです。
子猫のうちは、成長に必要な栄養をしっかり確保するため、本能的に「今のうちに食べておこう」として一気に食べる傾向があります。これは、生存本能のひとつとも言える行動です。
しかし、1歳を過ぎて体が成熟してくると、食事への焦りが薄れ、安心して自分のペースで食べられるようになります。その結果、少量ずつゆっくりと食べるスタイルに変わる猫も少なくありません。
猫が少量ずつ食べるようになるのは飼い主との信頼関係が影響?
また、飼い主との信頼関係が深まり生活環境にしっかりと慣れてきたことも、猫の食べ方の変化に大きく関わっています。
猫は本来環境の変化に敏感な動物であり、新しい家や飼い主に対しては最初こそ警戒心を持って行動します。そのため、慣れないうちは食べ物に対して強い執着を見せたり、一気に食べてしまったりすることも少なくありません。
しかし、時間とともに飼い主との信頼が築かれ、「この家は安全」「ごはんはちゃんと毎日もらえる」と理解するようになると、心に余裕が生まれてきます。
その結果、食事に対しても焦りがなくなり、落ち着いて少しずつ食べるようになるのです。これは猫がその環境に安心し、ストレスなく暮らせている証とも言えるでしょう。

この時期には子猫用フードから成猫用に切り替える時期でもあります。
→【参考記事】猫の子猫用フードはいつまで?成猫用に切り替えるベストな時期と方法とは
一気食いから少量ずつ食べるスタイルに変わったときの注意点
食欲不振との見極めが大切
猫が急に一気食いをやめ、少量ずつ時間をかけて食べるようになると、「体調が悪いのでは?」「食欲がないのでは?」と不安になる飼い主も少なくありません。
しかし前述した通り、特に1歳前後の猫にとっては成猫へと成長する過程の自然な変化の場合が多いです。
ただし、一日に必要な量をきちんと摂取していれば問題ありませんが、明らかに食べる量が減ったり、元気がなくなったりしている場合には何らかの病気かもしれませんので、その場合には早めに獣医師の診察を受けるようにしましょう。
食べ残しが多いときは衛生面に注意
猫が少量ずつ食べるスタイルに変わると、フードボウルに食べ残しが残ったままの時間が長くなることがあります。特にウェットフードを与えている場合は傷みやすく、衛生面に注意が必要です。
時間が経ったフードには雑菌が繁殖しやすいため、食べ残しはこまめに処分し、フードボウルも1日1回は洗って清潔を保ちましょう。
また、ドライフードであっても油断は禁物です。湿気の多い環境では風味が落ちたり、酸化によって栄養価が下がったりすることがあります。猫が常に新鮮なフードを食べられるように、1回の食事量を調整し、残ったフードが長時間放置されないように気をつけましょう。
些細な工夫ですが、猫の健康を守るうえでとても大切なポイントです。
猫を多頭飼いしているなら、食事と体重のチェックは欠かせない
少量ずつ食べるのは猫にとって自然なスタイルですが、与える側が管理を怠ると、気づかないうちに食事量が不足していたり逆に食べすぎていたりすることもあります。
特に多頭飼いの場合、他の猫にフードを取られている可能性もあるため要注意です。目安として、1日の食事量と体重を月に1〜2回ほどチェックする習慣を持つと安心です。
食べ方が変わっても猫の体重が安定していれば大きな問題はありませんが、体重が大きく増減している場合には、食事量に問題があったり健康状態の変化が隠れているかもしれません。
猫の食べ方に合わせたエサの与え方とは?
猫の食べ方には個性がある
これまでご紹介してきたように、猫が1歳前後になると、食べ方が「一気食い」から「少量ずつゆっくり食べるスタイル」に変化するケースが多く見られます。これは子猫期の成長が落ち着き、必要とするエネルギー量や食への執着が自然と減っていくためです。
しかし、こうした変化はすべての猫に当てはまるわけではありません。食べ方には個体差があり、年齢や環境だけでなく、猫それぞれの性格も大きく影響するのです。
中には、成猫になっても変わらず一気に食べてしまうタイプの猫もいます。特に食欲旺盛な性格の猫や、食事への執着心が強い猫は、成長後も「出されたエサをすぐに完食する」習慣が続くことがあります。
猫の食べ方に合わせたエサの与え方とは?
一気食いが続くタイプの猫に対しては、食べ過ぎによる肥満に注意が必要です。1回に与えるフードの量をしっかりと管理し、必要であれば「早食い防止用のフードボウル」などを活用するのも一つの方法です。
一気食いタイプの猫には、決まった時間に適量を与える「時間管理型」のエサの与え方が適しています。食べ過ぎを防ぐことができ、肥満の予防にもつながります。また、規則正しい食事リズムは猫の生活習慣を安定させ、安心感にもつながります。

一気食いをする猫には「自動給餌機」があると便利ですよ!
→【関連記事】猫の自動給餌機ってどうなの? 自動給餌機のメリット おススメの自動給餌機を紹介
一方で少量ずつ食べる猫には「置きエサ」スタイルが有効です。
ただし、置きエサの場合はフードの鮮度や衛生面に十分注意が必要で、ウェットフードは数時間以内に片づける、ドライフードも長時間置きっぱなしにせず、適切な量だけを与えるなどの配慮が求められます。
→【関連記事】猫のエサは「置きエサ」と「時間管理」どっちがいい?メリット・デメリットを徹底解説
まとめ:猫の食べ方が変わるのは自然なこと!愛猫に合ったスタイルを見つけよう
猫は1歳前後になると、食べ方が変わることがあります。
これまで一気にごはんを食べていたのに、急に少量ずつゆっくり食べるようになると、飼い主は「体調が悪いのでは?」と心配になるかもしれません。
しかしこれは、成長が落ち着き、環境や飼い主への信頼が深まったことによる自然な変化であることが多いです。ただしすべての猫がそうなるわけではなく、成猫になっても一気食いを続ける猫もいます。猫の個性を理解し、それぞれに合った食事スタイルを見つけてあげることが大切です。
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