猫が去勢手術・避妊手術をするメリットとデメリット 手術時期はいつ頃が最適か?

猫を飼って1年以内の人

猫を飼い始めた人にとって、去勢手術や避妊手術をするかどうかという選択は、避けては通れない重要なものです。

そもそも去勢手術や避妊手術は、受けた方が良いのでしょうか?

これらの手術を受けることには、いくつかの目的があり、それは猫の健康や飼い主の生活にも大きな影響を与えます

今回は去勢手術と避妊手術のメリットやデメリット、手術を受ける最適な時期について詳しく解説をします。

去勢手術・避妊手術をする4つのメリット

猫を飼い初めて間もない飼い主にとって、「去勢手術や避妊手術を受けさせる日」=「初めて病院に預ける日」という場合が多いと思います。そのため飼い主も猫も、とても不安な気持ちになります

また、手術を受けさせるという罪悪感を抱くこともあるのではないでしょうか?

しかし、これらの手術を受けることは決してマイナスなことではありません。むしろ以下の4つの点で、今後の猫との生活をより豊かにしてくれる可能性があるのです。

望まない繁殖を防止できる

猫は非常に繁殖力が強い動物で、メス猫は年間に数回、1回の出産で3~8匹出産することができます。去勢手術や避妊手術を行うことで、予期しない妊娠や過剰な繁殖を防ぐことができるようになります。

もし飼い猫がいきなり妊娠をし、しかもたくさんの子猫を出産したというと想像してみてください。経済的にも、労力的にも、精神的にも困りませんか?

このような、望まない繁殖を防止して、猫の数をコントロールすることができます。

病気のリスクを減らすことができる

去勢手術や避妊手術には、猫の性ホルモンに関連する病気のリスクを低減することができる、というメリットもあります。

オス猫の場合

去勢手術を行うことで、前立腺の病気や精巣腫瘍のリスクを減少させることができます。これらの病気は手術でしか治療することはできず、放置すると死に至る場合もあります。

メス猫の場合

避妊手術を受けることで、子宮や卵巣の病気、特に子宮蓄膿症や乳腺腫瘍のリスクを大幅に減少させることができます。子宮の病気は、大変高い確率で発症します。

行動を改善することできる

オス猫の場合

おしっこの匂いが減ったり、マーキング行動により部屋を汚す行為をしなくなります。また、攻撃的な行動も減少するため、飼い主との関係がより良好になり、ストレスの少ない生活を送ることができます。

マーキングとは・・・爪とぎ、顔や体を物や人にこすりつける、スプレーと言われる高い位置におしっこをかけるといった行動によって、自分の体から出る匂いを、さまざまな場所につけること。

さらに、去勢されたオス猫は、発情期のメスを追いかけることがなくなるため、外に出ることが少なくなり、交通事故や喧嘩をして怪我をするリスクも減ります

メス猫の場合

ネス猫は、発情期になると独特の鳴き声を一定時間続けたり、不安定な行動をします。避妊手術によりその鳴き声や行動がなくなり、穏やかな性格になることが期待できます。

我が家の飼い猫は避妊手術をする数日前に発情期がきました。この独特の鳴き声は、かなりうるさく、夜中に続くと人は眠れませんでした。

経済的なメリット

去勢手術や避妊手術は一見すると費用がかかるように感じるかもしれません。下の関連記事を参考にしていただけるとお分かりになると思いますが、かなりの金額になります。

しかし、長期的にみると、これらの手術を受けることで得られる経済的なメリットは大きいです。

  • 無駄な繁殖をすることで、子猫の医療費、飼育にかかる費用が増える。
  • 性ホルモンの病気になると入院治療が必要になる場合が多い。

以上のようなリスクを軽減できる可能性があるため、将来的な治療費も抑えることができます。

去勢手術・避妊手術をするデメリット

手術に伴うリスクがある

一般的に安全な手術ですが、リスクがゼロというわけではありません。

特に高齢の猫や、健康状態があまり良くない猫の場合には、麻酔の影響を受けやすかったり、術後の感染症や出血のリスクもありますので、獣医と相談の上で決断をしましょう。

体重が増加する可能性がある

去勢手術や避妊手術を受けた猫は、ホルモンバランスが変化する可能性があるため、食欲が増加する場合があります。

その結果、体重が増加し肥満になる場合があります。

我が家の猫の場合、生後7か月で避妊手術を行いましたが、獣医より

子猫用の餌」から「去勢・避妊手術後用の餌」に変えてください。今までと同じ食生活だと、数週間ですぐに太ります。

とアドバイスを受け、餌変更をしました。

去勢手術・避妊手術の時期は生後6か月以降

去勢手術や避妊手術は、一般的には生後6か月から1歳の間に行うことが推奨されています。

理由は、この時期に、猫は成長して健康状態が安定しているため、手術を受けるのに適していると考えられているからです。

また、生後6か月で性成熟期になるため、望まない妊娠を防ぐことができるためです。

獣医によって手術時期は異なるため、動物病院に相談をしてみましょう。我が家の猫の動物病院では「生後7か月を過ぎてからじゃないとやりません」と言われました。

まとめ

猫を飼うことは、飼い主としての責任を伴います。

去勢手術や避妊手術を行うことは、猫の健康や幸福を考えるだけでなく、無駄な繁殖を防ぐという社会全体に対する責任でもあります。

これらの手術を受けることで、猫自身の生活がより良いものになり、飼い主との関係も深まることが考えられるため、猫を飼い始めた方はぜひ検討をしてみましょう。

猫を飼うことは素晴らしい体験ですが、その分責任も伴います。愛する猫のために去勢手術や避妊手術を考えてみることをおススメします。

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