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猫砂の素材の種類と特徴を解説 猫砂が使われるようになった歴史と最近の動向とは?

トイレ関連
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こんにちは「ほこり」です

猫を飼う上で必要なものはいくつかあります。

→【関連記事】猫を飼うために最低限必要な物 準備にかかる最低限の費用も解説

今回はその一つ「猫砂」について説明をします。

どのような猫砂を選んだらよいか悩んでいる方は参考になるはずですので、ぜひ最後まで読んでください!

猫砂とは

猫砂とはそもそも本物の砂ではありません。

猫がトイレとして使うための人工的な「砂」状の素材で、尿や便を吸収しその後に臭いを抑えたり掃除しやすくしたりするために工夫された製品です。

猫砂の役割をまとめるとこんな感じです~

  • 排泄物(尿・便)を吸収する
  • 臭いを抑える(消臭・脱臭)
  • 掃除しやすくする(固まる・乾かす)
  • 猫が安心して使えるような感触や匂いを提供する

猫砂の歴史

🌍 猫砂の世界の歴史の流れ

1. 猫砂以前の時代(古代〜1940年代初頭)

  • 古代エジプトなどでは猫は神聖な存在とされていたが、屋外飼いが基本。
  • 排泄は自然の砂地や土の上。室内に猫トイレを設けるという発想はほとんどなかった。

2. 猫砂の発明(1947年 アメリカ)

  • 発明者:エドワード・ロウ(Edward Lowe)
    • ミシガン州の青年。粘土(ベントナイト)を猫のトイレ用に使うことを提案。
    • それまで使われていたのは砂や灰、土で、掃除がしにくくにおいも強かった。
    • エドワード・ロウは「Kitty Litter(キティ・リッター)」という名前で世界で初めて猫砂を商品化した。当初は無料で配ったが評判となり需要が急増。

3. 猫砂の普及と進化(1950年代〜1980年代)

  • アメリカでのペット文化の発展とともに、室内飼いが一般的に。
  • 鉱物系猫砂(ベントナイトなど)が主流に。
  • 吸水性・固まる性質(凝固性)を持つ猫砂が開発され、掃除が容易に。

4.多様化の時代(1990年代〜2000年代)

  • 猫砂の素材にバリエーションが生まれる。
    • シリカゲル:高い吸湿性・脱臭力。
    • 再生紙:環境配慮型。
    • 木・トウモロコシ・麦わらなどの植物系:生分解性が高く、エコ志向に対応。
  • ヨーロッパなどでもエコタイプの猫砂が人気になる。

5. 近年の傾向(2010年代以降)

  • 自動猫トイレの普及に伴い、自動トイレ対応の猫砂が増加。
  • サステナブル志向・ゼロウェイスト運動に対応した新素材の猫砂が登場。
  • 獣医監修のもと、健康モニタリングができる猫砂(pHの変化で尿の状態を示すなど)の開発が進む。
  • 国や地域ごとの好みによって人気の猫砂タイプが異なる

🌐国や地域ごとの人気の猫砂

地域主な猫砂タイプ特徴
アメリカ鉱物系(ベントナイト)凝固力が強く、価格も安い
ヨーロッパ木・植物性素材環境への配慮が強く、コンポスト対応も人気
日本紙・木・おからなど多様トイレに流せるタイプや消臭力重視
中国・韓国シリカゲル・豆腐猫砂軽くて掃除しやすく、エコ意識が上昇中

🗾日本の猫砂の歴史

1. 猫砂が登場する以前(戦前〜昭和中期)

  • 猫は外飼いが主流で、トイレは自然の土や庭、畑などを使っていた。
  • 家の中に猫のトイレを置くという概念はあまりなく、屋外で排泄するのが一般的。

2. 猫砂の登場(1960年代〜1970年代)

  • 高度経済成長と都市化により、マンションなどの集合住宅で猫を飼う人が増え、屋内飼いが増加し、その流れにより「猫砂」という製品の需要が生まれた。
  • 初期の猫砂は砂利、砂、灰、新聞紙の細断などを利用して自作されることも多かった。

3. 商品化・多様化の時代(1980年代〜2000年代)

  • 猫砂が商品としてスーパーやペットショップで広く販売されるように。
  • 素材別にいろいろな猫砂が登場する。

4. 近年の傾向(2010年代以降)

  • SDGsやエコ志向の高まりにより、環境に優しい猫砂(再生紙や植物由来素材)が人気に。
  • トイレに流せるタイプや、臭い対策が強化された商品も多数登場。
  • 自動猫トイレの普及とともに、それに対応した猫砂も増加している。

日本ならではの特徴

  • 狭い居住空間:省スペース設計の猫トイレが求められる。
  • ごみの分別文化:燃えるゴミで捨てられる猫砂が人気。
  • におい対策:住宅が密集しているため、消臭性の高い製品が好まれる。

猫砂の主な素材のタイプと特徴

猫砂の素材には様々なものがあり、それぞれに特徴があります。

「素材のタイプ」と「特徴」を

分かりやすく一覧にするとこんな感じです

素材のタイプ特徴
鉱物系(ベントナイトなど)・固まる力が強くて掃除が簡単。
・重たいが消臭力も高い。
紙系(再生紙など)・軽いくて持ち運びが楽。
・トイレに流せるタイプもあり、燃えるゴミで捨てられる。
木系(おがくず、木チップ)・天然素材でエコ。
・香り付きのものがあったり消臭力が強い。
おから系・とうもろこし系・食品由来なので万が一口にしても安心。
・トイレに流せるタイプが多い。
シリカゲル系・水分をすぐ吸収し、においを閉じ込める。
・固まらないが長持ちするタイプが多い。

猫砂を選ぶ7つのポイント

1. 猫の好み(最優先!)

猫によって細かい砂を好んだりペレット状を好む場合があり、感触やにおいの好みに違いがあります。

初めて猫砂を使う場合や子猫には、細かくて自然な砂に近いものが無難です。また香り付きを嫌がる猫も多いので、基本的には無香料のものをおススメします

2. 固まりやすさ(凝固力)

固まりがしっかりしていることのメリットとしては掃除が楽なことです。柔らかすぎると崩れてしまうため掃除が大変になりますので、掃除に手間を感じる人は固まりやすさを重視しましょう。特に鉱物系は凝固力が高いです。

3. 消臭力・脱臭力

室内飼いでの場合にはにおい対策はとても重要になります。鉱物系や木系(ヒノキなどの天然素材)、シリカゲル系などは消臭力に優れている反面、おから系や紙系はにおい対策が弱めな場合があります。

4. 処理方法(捨てやすさ)

猫砂によって処理の仕方に違いがあるため、場合によっては地域のゴミの分別ルールによって選ぶ必要が出てきます。

  • トイレに流せる(おから・紙系など)
  • 燃えるゴミで捨てられる(木・紙系)
  • 不燃ごみ(クレイ系など)

5. ホコリの少なさ

素材によってはホコリが出やすい場合もあり、粉塵が舞うと、猫の健康(呼吸器)にも人間の掃除にも悪影響があり。特に鉱物系はホコリが出やすいことがあるので選ぶ際には注意をしましょう。

また、アレルギー持ちの猫や人には低ダストタイプの製品もあるのでおすすめします。

6. 重量・扱いやすさ

鉱物系の猫砂の場合には重いために、持ち運びや交換が大変になります。軽くて扱いやすいものを選びたいのであれば、紙・おから・木系はおススメです。

7. コスパ(価格)

猫を飼い続ける限り猫砂は購入していく必要があるため、予算を大幅に超えるものを使い続けることはおススメできません。

製品の価格以外にも、固まりがよく長持ちする砂はコスパが良いため、長期的に購入し続けるためにはどの製品だと購入が可能かということを考えて選びましょう。

まとめ

以上猫砂についての説明でした。

猫砂がない場合には清潔を保つことが難しくなるため、猫にとっても飼い主にとっても快適な生活を送ることができません。そのため、猫砂は猫を室内飼いするのであれば必須のものになります。

素材ごとの特色を理解して、ぜひ生活に合った良い製品を見つけてください。

最後に猫砂選びのフローチャート(簡略版)

  1. 猫は香りが平気? → ✖なら無香料
  2. トイレに流したい? → はい → 紙/おから系
  3. 固まりやすさ重視? → はい → 鉱物系(ベントナイト)
  4. 片付けの手間を減らしたい? → シリカゲル系
  5. エコ志向? → 木・植物系

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