
こんにちは「ほこり」です。
今回は猫の低血糖についてです!
「猫が低血糖になるの?」と疑問を持つ方もいるかもしれませんが、猫も犬も牛も馬もウサギも…多くの動物は人間同様に低血糖になることがあります。
そして低血糖は動物にとって非常に危険な状態であり、早期の発見と対処が必要です。
低血糖になるとどのような症状が現れるのか?何が原因で起きるのか?対処方法や予防方法は?ここでは猫の低血糖について詳しく説明をしていきます。
低血糖とは
低血糖とは、血液中のグルコース(ブドウ糖)の濃度が異常に少なくなってしまうことにより、身体に様々な異変が出る状態のことをいいます。場合によっては命を落とす可能性もある、とても危険な状態です。
猫が低血糖を起こすことはそれほど多くはありませんが、人間と違い言葉で身体の不調を伝えることができないため、症状や原因を理解していないと発見・対処が遅れてしまいます。

調子悪いことに気付いてー
猫の低血糖の主な症状
猫が低血糖を起こすと次のような症状があらわれます。
初期症状(軽度の低血糖)
低血糖の初期症状には以下のようなものがあります。この段階で対処をすることができれば重度化するようなことはないため、些細な変化が感じられたら低血糖の可能性も疑いましょう。
中等度の症状
以下のような症状が現れると、飼い主も気付けることが多いです。
重度の障害
重度化するとかなり危険な状態になりますので、早急に動物病院へ連れていきましょう。

早く病院へ連れてってー
猫が低血糖になる原因とは?
猫が低血糖になるのは、年齢や生活習慣、もともとの病気なども影響してくるためさまざまです。
子猫の場合(特に生後数週間)
子猫の場合には肝機能が未発達なため、十分なグルコースを作ることができません。蓄えたグリコーゲン(エネルギーの貯蔵物質)も少なく、空腹や寒さ、ストレスでもすぐに低血糖になってしまいます。
特にミルクを上手く飲めていない子猫や食事の間隔が空きすぎている場合については要注意です。
運動のしすぎやストレス
特に小型の猫や子猫の場合には、遊びすぎ・運動のしすぎにより血糖が急激に消費されてしまい、低血糖を起こすことがあります。
インスリンの過剰投与
インスリンの過剰投与は、糖尿病の治療中の猫の場合によく見られます。
食事の量が少なかったり、食事を摂らずにインスリンを打った場合には、インスリンの量が体に対して多すぎてしまうため血糖が急激に下がってしまいます。
慢性化すると、無症状でも実は低血糖状態になっているという危険な場合もあります。

サイン(症状)がないのは
発見が遅れるから怖いよー
絶食や飢餓状態
食事を長時間摂らないことで体内のブドウ糖供給が不足してしまい、低血糖になることがあります。
特に小型猫や老猫、病気の猫は絶食に弱く、すぐに低血糖を起こしやすいため注意が必要です。
病気のため
肝臓の疾患
肝臓はブドウ糖の分解、合成、貯蔵を行う重要な臓器です。
肝炎、肝硬変、肝リピドーシス(脂肪肝)などの肝臓の病気になることで、肝臓の機能が落ちグルコースの産生ができずに低血糖になる場合があります。
腫瘍性疾患(インスリノーマなど)
膵臓にできるインスリン産生腫瘍が、過剰にインスリンを分泌し血糖を異常に下げてしまいます。
これは中~高齢の猫にみられることが多く、原因不明の低血糖が繰り返される場合には検査をすることで発見され場合があります。
内分泌異常(アジソン病など)
アジソン病(副腎皮質機能低下症)により、コルチゾールというホルモンの分泌が減ることで血糖維持に必要なホルモンが不足し、血糖値が安定しなくなります。
感染症や重度の全身性疾患
体内で細菌やウィルスが増殖し、代謝の異常やエネルギー消費の増加により低血糖を引き起こすことがあります。
特に免疫力の弱い子猫や持病がある猫の場合には注意が必要です。
低血糖の治療方法
低血糖を疑う場合には砂糖水やはちみつ、ガムシロップを少量口の中に塗るという応急処置をしてみてください。一時的な低血糖であるなら回復することがあります。
また、衰弱の状態がひどい時には、動物病院で点滴等の治療を行うこともあります。
低血糖を繰り返す場合は重大な病気が隠れている可能性もあるため、症状へ対処をする以外にも、原因となる病気の発見と治療が必要となります。低血糖を繰り返す場合には以下の病気や体の異常を疑いましょう。

病院代って高いから
ペット保険には入っておくべきかな?
低血糖の予防方法
低血糖症状を起こさないためには以下のことを日頃より心がけましょう。
まとめ
低血糖はどのような動物にも起こり得ますし、症状が出ると危険な状態になる場合もあります。
初期症状が出た段階で発見し対処をすることができると、大きな問題にはなりませんが、発見が遅れ重度化することで重篤な状態になる危険性もあります。
原因もざまざまで、日々の猫の食事や運動、病気の管理や観察をしっかりやっておくことが予防になります。
もしも低血糖になった場合には適切な対処をし、状態の改善が見られない場合にはすぐに動物病院へ連れていきましょう。
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